Tomorrow Land(トゥモローランド)やSensation(センセーション)などを開催しているイベント運営会社SFX Entertainment(エスエフエックス エンターテイメント)が倒産
EDMで一番有名なフェスはTmorrowLandではないかと筆者は考えている。日本では開催されていないが、馴染みのあるイベントだとエレクトリックズー(Electoric Zoo)やSensation(センセーション)がある。なかでもTommorow Landは規模とかけている金が違う。この画像でわかるだろう。すごすぎる。
こんな規模のフェスを運営しているのはニューヨーク州ニューヨークに本社を置くアメリカの会社、SFX Entertainmentだ。2013年に株式公開を実行し、約300億(当時の為替相場)の資金調達に成功した。ここで世界規模で開催される上記イベントの運営に踏み込む。さらに事業拡大のため350億円の社債まで発行し事業は大幅に加速することと思われた。売上高は400億円にも上り、巨大企業へと成長したが利益は伸びずに損失は膨らむ一方だったという。
2015年6月くらいのインタビューでSFXの代表(CEO)のシラーマンはこう答えている。
「SFXが破産する可能性はゼロパーセントだ」
彼は資金繰りを根本的に見直し、全力で動いてきたがどの策も有効打にはならず。2016年2月1日に事実上の破産が確定しました。
破産?倒産?そもそも理解している人が少ない
破産や倒産は、企業の経営破綻を示す広義な言葉だ。経営破綻とは主に「清算型」と「再建型」に分別され、それぞれに倒産と破産を当てはめている。
再建型である倒産とは事業を継続して会社を続けていくための手続きのこと。
清算型である破産とは事業を捨てて、会社を破滅させる手続きのこと。
SFXの場合は倒産である。債務の支払いが困難となり、経営が成り立たなくなった状態。個人レベルで思考すると、収入が10万円なのに借金の返済が9万円必要。そんな状態を改善させるために個人の場合は債務整理をして借金の返済計画を具体的に示し、返済可能な金利まで下げるように交渉行い、借金の返済が可能な計画を練る。
今回の再建策で最大の施策は債務を株式として交換するDES(デッドエクイティスワップ)を行うこと。債権者が債務の株式化に同意したということだ。これによって債務と株式をスワップすることになり、SFXの経営に債権者には決議権が付与される。短絡的に言えば、経営に関わる人間が多くなり、より開かれた会社となる。
さらに最高経営責任者(CEO)であり、創業者のシラーマンを解任。新たなCEOが就任する。シラーマン氏も株式保有率は高いと思うが、債務が株式となるので保有率も必然的に下がる。事実上、自分の築きあげてきたSFXを他人の手に譲ったことになる。倒産であるがシラーマン氏にとっては破産のようなものではないだろうか。
同じ経営者としてSFXの一件をどう見るか
私も小さな会社を経営している。
会社とは利益を生むために集まった人間の集まりであり、温かくも冷酷な存在だと思う。シラーマン氏は1人でSFXをここまで大きくし、世界にどれだけの「Happy」を与えてきたことか。これだけのことを1代で行うことは想像を絶する努力が必ずあるのが常である。胃に穴が空くような経験も数多くしてきたことだろう。この一件をシラーマン氏の気持ちまで考えて読むととても複雑な気持ちになる。
代表取締役(最高経営責任者)は常に孤独で理不尽を正当なものとして受け入れたり。自分の想いが伝わらず、努力を水の泡で返却されることなど茶飯事だ。彼は本当によく働き、よく考え、よく泣いてきたと思う。
そんなシラーマン氏に私は賞賛を送りたい。
「want to send a praise him」
「Gooood Job !!」
運営されているフェスはどうなる?
現状なんとも言えませんね。株式が大きく分配されていると経営者の心情などは経営に反映できなくなってきます。利益の上げれないイベントは捨てられる可能性が大きくなります。
最後に
普段は音楽の記事ばかり書いているので真面目な話を書くことが苦手でした。とても読みづらく、削除しようかとも考えましたがせっかく書いたので公開します。最後まで読んだ方、、、ありがとうございます。そしてこんな駄文で申し訳ない気持ちです・・・(⌒-⌒; )
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